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ダンジョン救助で人が死ぬのは、 敵に負けた時ではない。 剣を抜いた時だ。 毒、逆流する風、音を運ばない通風路。 そんな場所で、一人の救助班長は剣を抜かない。 彼が使うのは、魔法でも必殺技でもない。 たった数語の、短い合図だけ。 「止」「数」「右」「退」 これは、英雄にならなかった男が、 何も起こさずに現場を終わらせるまでの記録である。