あらすじ
神を失った町で、少女は忘却のなかで生きていた——。
少女、上凪 依月は、かつて自分が「巫」として生まれた存在であったことも、神々と交わした約束も、すべて忘れて普通の人間として平穏に過ごしていた。
高校一年生の夏休み。山間の町、船麓に帰郷し、田舎のゆったりした日常の中、とあるきっかけで少女はかつての自分を取り戻すことに。
封じられた力が解放されるとき、ただ日々に流されていただけの少女は、否応なく大いなる運命へ身を投じることになるのだった。
これは、かつて「祈り」が世界を形作っていたことすら忘れ去られた、冷たい時代の物語。
少女の神祇が、最果ての運命に挑む。