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ある日の夕刻、そう、大禍時である。 服部家は全員自宅に揃っていた。父春人と母夏、それに長男秋人と長女冬がキッチンのテーブルを挟んで座っていた。 全員そっぽを向いている。誰一人目を合わせようとしない。 父親は筋肉馬鹿、母親は女狐詐欺師でどちらも家に戻ることが少ない。長男は大学生、長女は高校生だ。 父春人から離婚が切り出され家族崩壊のカウントダウンが開始された。 見計らったように部屋に光が溢れた。 気がつけばテーブルの下に魔法陣、一家は異世界に召喚された。 カウントダウンは中止となった。 これは異世界に召喚された服部家一家の物語である。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 また実際の事件、人物、団体等とは一切関係ありません。 カクヨムにも投稿しています。
よお、旦那。ランランカの街は初めてか? 古臭い? 変な匂い? おいおい、俺の故郷なんだ、悪く言うなよ? ランランカは職人が多いんだ。古い建物をずっと手を入れて暮らしてる人も多いのさ。俺の知り合いにも職人がいるぜ。お土産探してるなら贔屓にしてくれよ。 冒険者なら鍛冶か革工房もいいが、あんたは観光だったな。何処に行きたいんだ? あ? ミドラ区? ああ、竜燈? ……あー、じゃあ、うちの実家に泊まるか? ああ、宿屋やってんだよ。風竜様がいらっしゃる。会ってみるかい?