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死の峡谷と呼ばれる魔境に一人の聖職者がいた。 聖職者は回復要員として重要視され、冒険者パーティーからの誘いも多い後衛職である。 だが、彼は独りを貫き、誰とも組もうとはしない。 後衛職でありながら巨大なメイスを振り回し、死の峡谷に居座る彼にはいくつもの呼び名がつけられていた。 『死者の聖者』『暗黒のひきこもり』『一人を極めしもの』 今日も彼は死の峡谷で狩りを続ける。
「ソニア・ロルジュって、あの撲滅聖女の名前じゃない!」 10歳のあの日、事故で頭を打ったソニアは思い出した。自分にはかつて、日本という国で暮らした記憶があることを。そして、そのころ楽しんでいた、ゲームの主人公に転生してしまったことを。 貴族の生まれ、ヒロインとしての転生、そして、覚醒した白の魔力――。驚くほど優遇された立場の中、ソニアは顔を青ざめさせていた。 「選択肢まで、たどり着ける気がしない・・・」 彼女は少しばかり、人よりもネガティブだった。 家族との確執、転生者たちとの出会い、そして、押し寄せる魔族との戦い――。 幾多の困難を乗り越えながら、彼女は歩いていく。平穏に過ごせる日々を目指して。 これは、ヒロインに転生した少女が、平和に生きていける人生を手にするまでの奮闘記である。