あらすじ
春から一人暮らしを始めた高校生・一条新。
大企業の御曹司である彼は、家柄に縛られない“普通の高校生活”を求め、親の反対を押し切って地方の大鷹学園へ進学した。
新がようやく手に入れた穏やかな日常。
しかしそれは、ある出来事をきっかけにあっけなく崩れ去る。
クラスで目立たない存在だった少女・森本咲良。
彼女が不良生徒に絡まれている現場を目撃してしまった新は、咄嗟に彼女を庇う。
その場を切り抜けるため、咲良は思わず「新は自分の彼氏だ」と嘘をつき、新もそれに乗ってしまう。
――その瞬間から、二人の関係は偽物の恋人として動き出す。
噂はすぐに広まり、平穏だったはずの学校生活は一変。
さらに追い打ちをかけるように、新と咲良が隣同士の部屋に住む“お隣さん”であることが判明する。
そしてある夜、咲良の部屋で起きたトラブルをきっかけに、彼女は新の部屋へと身を寄せることに。
壁一枚隔てた距離から、同じ空間へ――
彼氏のフリから始まった関係は、やがて本当の同居生活へと発展していく。
普通を望んだ少年と、どこか影を抱えた少女。
嘘から始まる二人の距離は、少しずつ、確実に変わり始める。
『カクヨム』様でも本作品を掲載しています。