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「石をやろう。どんな状況もひっくり返す素敵な石だ」 ある夜、光を纏った男が現れて言った。 三姉妹に一つずつ渡された、三つの石。 そしてその夜、家と家族を失い、末っ子の人生がひっくり返った。 遺品として戻ってきた石を手に彼女は生きる。どんな状況でも、「いつでも殺せる」と念じながら。 その石は本物だった。 時間さえひっくり返した。 残った石は、あと一つ。 彼女は戦火の中で考える。 ーーこの一発で、誰を殺せばいい?
夜の街を生きる女は、毎日を空虚に塗り潰しながら、ただ繰り返すだけの生活を続けていた。 だがある朝、世界は一変する。 空に現れたのは、金と白の翼を広げた“天使”――。 「今日から、すべての願いを叶えましょう」 大天使ミカエルを名乗る存在が宣言したその日から、欲望が救済に変わる。 だが、それはほんとうの幸福か、それとも、静かな終焉の始まりか? 心の虚空を満たすため生きる女と、闇に堕ちた天使との、魂を問う黙示録。