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Route 66 を走る旅は、 終点を目指すためのものではなかった。 名を呼ばれる町。 何も説明されない場所。 「ここまで来た」と思えただけの瞬間。 途中に置かれたそれらの風景は、 旅が終わってから、静かに人生の中で意味を持ちはじめる。 老い、噛み合わなくなる会話、 完全ではない日常。 それでも続いていく生活の中で、 あの道の感触だけは、失われなかった。 本書は、Route 66 を舞台にしながら、 旅の記録ではなく、 「途中を引き受けて生きること」を描いた物語です。 終点に立ちながら、 なお続いている道を思い出すすべての人へ。