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城の夜会が盛り上がっている最中、ウラニアは婚約者から大声で「婚約を破棄する!」と叫ばれた。しかし彼女の姿はどこにもない。さらに次の瞬間、鋭い棘のいばらに城は完全に覆われ、誰も外へ出られなくなる。 しかし皆が絶望してもレミーだけはまたいつもの事と思っていた。なぜならレミーだけば知っていた。倒れた姉のウラニアは眠り続け、朝が来ればすべてがリセットされることを。また、これは真に愛する人を失うと彼女が絶望した時にこの呪いが降りかかるという、かつて聖女からなされた予言だということも。 そのため脱出する方法を模索するものの、解決法は見当たらない。ところが、その日は異変が起きた。それがきっかけで、レミーは彼女が倒れた真実を知ることになるのだが───
婚約破棄の場面から、すべてが始まる。 そして終わりは、いつも私の処刑だ。 何度繰り返しても、結末は変わらない。 ――はずだった。 回を重ねるごとに、王子の台詞は微妙に変わっていく。 完璧なはずの断罪劇に、少しずつノイズが混じる。 私は気づいてしまった。 この舞台に立たされているのは、私だけではないことに。