あらすじ
その石は、人類が手にするには早すぎた。
若き考古学者の卵・篠原ケンジが、山奥の未踏遺跡で発見した巨大な翡翠色の石。それは、既存の考古学を根底から覆す、あまりにも美しく、精密すぎるオーパーツだった。
しかし、歓喜の瞬間は突如として破られる。 現場を包囲したのは、漆黒のスーツに身を包んだ国家安全保障局の特殊部隊。石は「機密事項」として強引に接収され、遺跡の存在自体が公記録から抹消されてしまった。
「深入りするな。君の将来のために」
謎の男からの警告。大学からの圧力。昨日までの日常が、音を立てて崩れていく。 絶望するケンジに、失踪直前の先輩・高橋が託したのは、一枚のUSBメモリだった。そこには、石の内部に刻まれた「地球上のどの言語にも属さない紋様(コード)」の解析データが記録されていた。
解析を進める中で浮かび上がる、衝撃の真実。 その石は単なる遺物ではなく、5万年の時を経て**「何か」を起動させるための記憶媒体**だったのだ。
追っ手の魔の手が迫る中、ケンジはデータの座標が指し示す「次の地」へと向かう。 果たして、その石は古代人が残した救いの光か、それと