あらすじ
深夜、スマホに届いた奇妙な広告。「ギフト:明日のあなたを一時間だけ先に受け取れます」。冗談だと思って注文すると、玄関に“冷たい箱”が届く。伝票には、宛名も差出人もない。あるのは一行だけ――「返品不可、ただし命は例外」。
箱を開ければ、そこにいるのは一時間先の自分。息を切らし、どこか血の匂いをまとっている。未来の自分は言う。「それ、開けるな」。でも、もう開けた。
会話は噛み合わない。なぜ止めたいのか。何が起きるのか。未来の自分は説明できない。ただ、時間が削れていく。
やがて判明するのは、このギフトが“未来を見せる”サービスではなく、“あなたが死ぬ手順”を確定させる装置だということ。
ラスト一行で倫理が反転し、聞き終わったあとに笑えない寒さが残る。ラジオ向けに、台詞でスピードを出しつつ、最後だけ静かに落とす。