あらすじ
一夜にして、魔眼一族は滅ぼされた。
生き残ったのは、まだ十六歳の少年――カイただ一人。
妹を失い、すべてを奪われたその瞬間、
彼の左眼は“魔眼”として覚醒する。
それは、魔法も、距離も、運命さえも見通す禁忌の力だった。
逃亡の果てに、カイは仲間と出会い、共に冒険者として生きる道を選ぶ。
笑い合い、背中を預け、ようやく「居場所」を手に入れた――はずだった。
しかし、
その絆は裏切りによって崩れ去る。
魔眼を恐れた世界は、彼を英雄ではなく
怪物として裁こうとしたのだ。
正義とは何か。
仲間とは何か。
力を持つ者は、なぜ罪を背負うのか。
戦争、陰謀、仮面の組織、そして終わらない殺戮の中で、
少年はやがて“世界の敵”となる選択を迫られる。
――もし、この世界が間違っているのなら。
――壊すしか、ないだろう?
これは、
裏切られた少年が、魔眼を宿し、世界に仇なす存在へと堕ちていく物語。