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麻布に市兵衛という孝行者がいた。年老いた母親に孝養を尽くし、孝行市兵衛と言われ、大工の腕もたつため、出入りの旦那方に可愛がられていた。 ことに茶道の珍斎先生とは仲が良く、一日一回は顔を見ないと収まらないという仲。 ある日、十日も寝込んだ風邪の病み上がりに、市兵衛は珍斎先生のもとを訪れる。 そこへは医者と称する一人の客が来ていた。