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大学生の「私」は普段は穏やかだが、ある出来事をきっかけに冷酷な一面だけで評価され、周囲から距離を置かれる。精神的に不調な仲間に対し「距離を取るべきだ」と告げた言葉は正論でありながら、人を傷つけるものでもあった。やがて不在は日常化し、切り取られた評価だけが残る。そんな中、友人の佐久間だけは私を一面で断じず、対話を選ぶ。本作は、人間を一つの顔だけで判断する社会の中で、理解しきれなくても受け止め合う関係の可能性を描く現代小説。