あらすじ
時は和暦1800年。
大陸最大の妖怪国家――『真《シン》ノ國』では、妖たちの頂点に立つ頭領の代替わりが宣言された。
次代の頭領を決める試験は、前代未聞の五段階。
弟子を取ることに始まり、トーナメント戦で勝ち抜くこと、農業で心を豊かにすること、八つの衆を巡ること、そして最後には――現頭領を倒すこと。
國中が色めき立つ中、名乗りを上げたのは大妖怪「酒呑童子」――
酒木《さかき》天宮《あまみや》。
圧倒的な妖力と実力、息を呑むほどの美貌。
文句なしの最有力候補――のはずだった。
ただ一つ、致命的な欠点を除けば。
人に、まったく好かれない。
最初の試験「弟子を取ること」すら突破できず苛立つ酒木は、ある日、道端で一人の青年を拾う。
無理やり弟子にされてしまったその鬼の名は、
茨城童子・城崎《きのさき》香茨《こうし》。
同じ鬼の力を持つ彼は、巻き込まれ体質だった。
酒好きで横暴、嫌われ者の師匠。
振り回されながらもツッコミ役に回る弟子。
こうして始まった、前途多難すぎる頭領候補の旅。
後に香茨はこう語る。
「師匠は酒の飲み過ぎで死ぬ」
笑って、戦って、熱くなる。
これは――
人に好かれない大妖怪と、振り回され系鬼弟子が、真ノ國の頂点を目指す和風ファンタジーバトルコメディであるッッッッッ!!!!!