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彼女には、名前がなかった。 それは忘れられていたからではない。 最初から、誰にも必要とされなかったからだ。 街の片隅で残飯をあさり、 洗う場所も、帰る場所も与えられず、 少女は「臭い」という理由だけで世界から追い出された。 拒絶され、捨てられ、 誰にも看取られずに死ぬはずだったその日—— 彼女は一つの声に導かれる。 それは、誰にも選ばれなかった ユニコーンの鎧だった。 「お前が私を連れていくなら、 居場所を与えよう」 鎧に選ばれた少女は、 剣も誓いも知らぬまま戦場へと歩き出す。 やがて訪れるのは、 冥界の王が迫る戦争。 姫を差し出せと命じられる王国。 そして、誰も前に出ようとしない絶望の瞬間。 ——立ち上がったのは、 かつて世界に拒まれた少女だった。 これは、 誰にも愛されなかった少女が、 世界を救ってしまう物語。 優しさはなく、 奇跡もない。 あるのは、 「捨てた側」と 「捨てられた側」の結末だけ。
「お姉様だけずるいわ!私にちょうだい!」 いつもそう言ってアデルのものを奪う妹リリアンと、妹の望みはなんでも叶える両親のせいで着るものも履くものも無い!これ以上この家で暮らすのは無理! と、家出を決意しかけていたアデルは、美しい令嬢ディアンヌと知り合う。謎めいた彼女の「親友」になったことからアデルの境遇は変わっていく。しかし、妹と両親が心を入れ替える訳もなく…… 「なんでも奪う妹との姉妹格差からのざまぁ」という定番ネタを書いてみようとした習作です。設定は御都合主義の短い話。 ※「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載。