あらすじ
薬草が金貨三枚、魔石が銅貨一枚。——この世界、値段が壊れてる。
崩れた神殿で目覚めた十歳の少年――手元にあるのは、神から渡された金貨一枚だけ。
外の村は疲弊し、薬草は金貨三枚で取引されるほど高騰していた。原因は単純だ。薬草が「ダンジョンでしか採れない」から供給が壊れている。
剣も魔法も使えない少年が選んだのは、討伐ではなく“値付け”だった。
薬師直伝の目利きで薬草の質を見抜き、粗悪品だらけの市場を正し、ポーションを作って命をつなぐ。
そしてダンジョンで拾ったのは、傷だらけの大剣使い――正体は、王城の裏帳簿を掴んで消されかけた第一王子。
「行く場所がないなら、金貨一枚で雇います」
少年商人は王子を“雇用”し、仲間と資本と情報を揃えながら、荒廃した世界の物価と供給をひとつずつ正常化していく。
武力では救えない世界がある。
だから、商人は“仕組み”で救う。
これは、利回りと信用と流通で国を立て直す――少年の経済救国譚。
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