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光麗国の皇都・大明ではここ最近、奇妙な火の玉──鬼火が頻繁に目撃されるという怪奇現象が続いていた。しかも、火の玉は普通の炎の色ではなく、緑色や黄色などこの世のものとは思えない色合いをしているという。 やがて人々の間には、これは身分が低い母を持つ現皇帝が即位したことによる天の怒りであると噂し始める。事態を重く見た皇帝は、この現象を解決させようとするが糸口が掴めず、有能な錬金術師を探させるために側近である天佑を東の片田舎──東明に向かわせる。 そこで天佑が出会ったのは少年の格好をしたひとりの少女──玲燕だった。 天佑から依頼を受けた玲燕は持ち前の錬金術の知識で怪奇現象の謎に挑むため、後宮に潜入することになるのだが──。
三つの月を戴く蝶遊苑(ジョウユエン)国には〝香魔〟と呼ばれる隠された魔女の一族が存在する。 十歳で一族秘伝の香りと薬の製法を習得した華凛(カリン)は、正妃の侍女として皇帝の後宮に召し上げられ、第三皇子炯然(ケイゼン)の婚約者になる為の教育を受けていた。 ところが馬車の事故で父母が死亡。婚約者候補から外されたカリンは、憐れみと嫌がらせを受けつつ後宮から出る十八歳までの日々を指折り数えている。 ある日の夜、後宮の裏庭で出会った男・文官の流闇(ルーアン)から、皇帝だけが持つ特別な解毒薬の匂いを感じ取り、人知れず静かに蠢く事件へ次々と巻き込まれていく。 ――これは「抱き枕の侍女と意地悪な騎士」主人公メイの妹の物語。 全五章を予定しています。 ■カクヨム・pixiv・エブリスタにも掲載。