あらすじ
魔都・上海。人間と妖怪が縄張りを奪い合うこの街で、俺、ゴクウはレベル1のチンピラ志望として生きていた。犯罪組織「平天大聖ファミリー」の幹部になって成り上がる、それが俺のささやかな夢だった。
そんなある日、俺は奇妙な能力【鑑定眼】に目覚める。他人のステータスが見えるようになったのだ。
いつものようにカツアゲのカモを探していると、一人のうだつの上がらない荷運び人足が目に留まった。どうせレベル一桁の雑魚だろうと鑑定してみると、信じられない表示が目に飛び込んでくる。
【名前:沙 悟浄】【レベル:???(測定不能)】【称号:流砂の悪魔】
――は?バグか?
混乱しつつ自分を鑑定してみると、そこにはさらに衝撃的な事実が。
【名前:ゴクウ】【種族:人間(?)】【スキル:???(五行山による神格封印)】
俺、人間じゃないかもしれないってマジか? 五行山ってなんだよ!?
謎を解くため、俺は寂れた寺に住む一人の坊主を訪ねる。奴のスキルは、なんと【解呪 Lv.MAX】。こいつなら俺の封印を解ける!
だが、その伝説級の坊主は、称号【大銭ゲバ】の名に恥じない俗物だった。
「封印解除のご相談ですか?結構ですよ、ただし相談料として、まず銀貨100枚ほどお布施していただきましょうかね?」
ふざけんな!そんな大金あるわけねえだろ!
俺は、かつて天界で大暴れした最強の神「斉天大聖」らしい。だが今の俺は、レベル1でスキルなし、おまけに一文無しのチンピラだ。
これは、最強の力を封印された俺が、がめつい仲間(予定)と共に、まずは絶望的な金策から始める、成り上がり冒険譚である!