あらすじ
2026年4月5日、スターツ出版ベリーズファンタジー様より書籍が発売されます!
この短編を元にして作成したほぼ書き下ろしの1冊です!
なお、タイトルは以下に改題しております。
『私の力は“期待外れ”だそうなので、仰せの通り退場します〜モラハラ殿下と絶縁したお陰で、国唯一の力が完全覚醒しました〜』
存分にざまぁも練り込んでおりますので、春の読書をお楽しみくださいませ!
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家のため。
国のため。
ひたすらに我慢をした、そうすることが私の責務だと思ってしまっていた。
もっと早く、自分の気持ちを吐露すればよかった。
クラウディア=アレスフォード伯爵令嬢は『豊穣の祈り』という特殊な能力を持っていたため、レイクサンドリア公爵子息との婚約を命じられた。
両親は公爵家との縁が結べることに歓喜し、公爵家の面々は『豊穣の祈り』の持ち主を手に入れられることに歓喜した。
しかしレイクサンドリア公爵子息であるアーノルドは、クラウディアの気持ちを無視する行動ばかりとっている。
最初こそ、クラウディアにも多少なりともアーノルドを想う気持ちは確かにあった。
あった、のだが……。
「疲れてしまったわ」
蔑ろにされることにより、少しづつ現れてくる変化に気付かないまま時は過ぎていった。
限界ギリギリで、クラウディアはようやく脱出の糸口を見つけ……?
離れていくクラウディアに縋りついてくるアーノルドだが、もう彼女の目に彼は映り込む余地すらないことに気付かされてからでは、遅かったのだ。
※カクヨム、ベリーズカフェでも公開中