あらすじ
世界は広い――そう教えてくれたのは、誰でもない。
生まれつき虚弱で、村の誰からも期待されなかった少年自身だった。
カゲト・サクヤは、今日もひとり剣を振っていた。
細い腕では重い剣を振ることすら難しい。
それでも彼は、諦めるという選択だけはしなかった。
「弱いなら、弱いなりに戦えばいい」
誰に教わったわけでもない。
ただ、生きるために必死で編み出した“技の剣”。
無駄を削り、最短を突き、最小で斬る。
その剣は、誰にも気づかれないほど静かで、誰よりも美しかった。
ある日、カゲトは村を出る決意をする。
居場所のない村を離れ、世界を知るために。
そして旅の途中、彼は出会う。
銀の髪を揺らし、星のように輝く少女――ステラ・シルヴァーライトと。
その出会いが、彼の世界を変えるとも知らずに。
弱き剣聖へと至る少年と少女の冒険譚。