あらすじ
この世界では、悪人を倒しても強くなれない。
善人を殺した者だけが、レベルを得る。
そのため勇者たちは、笑顔で村を焼き、子どもを殺し、「世界のためだ」と胸を張る。
善人は守られる存在ではない。
効率よく“経験値”を得るための資源だ。
空閑ライガは、その世界で“悪人”として生きている。
だが彼は、善人を殺さない。
剣を向けるのは、善人を踏み潰して英雄を名乗る勇者だけだ。
善を殺せば強くなる世界で、
悪を殺し続ける男は、いつか世界最弱になる。
それでも彼は問い続ける。
――この世界は、本当に正しいのか。
これは、
「最も間違った方法で、世界を救おうとした男」の物語。