あらすじ
貧乏伯爵家の長女リリアナは、王宮の夜会で婚約者のギルバートから大声で告げられた。
「リリアナ! 地味でお高くとまったお前とは婚約破棄する!」
隣には可愛らしい男爵令嬢。周囲からは嘲笑の視線。
だが、リリアナは動じない。むしろ、眼鏡の位置を直して安堵のため息を吐いた。
「承知いたしました。では、我が家からの借金と、あなたが横領した国庫金の証拠を提出します」
淡々と突きつけられた証拠書類に、顔面蒼白になる元婚約者。
逃げようとする彼を捕らえたのは、「氷の公爵」と恐れられるサイラス宰相補佐だった。
「素晴らしい手際だ。リリアナ、褒美に私の妻にならないか?」
これは、有能すぎる事務官がゴミを捨てて、冷徹公爵に溺愛されるまでの物語。