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高校生・天城龍也にとって、夏は呪いの季節だ。毎年夏祭りが近づくと原因不明の体調不良に苛まれ、夢には虹色の鱗を持つ龍と、誰かの悲しい叫び声がフラッシュバックする。彼は、祭りも雷も、そして夏そのものが大嫌いだった。 一方、同級生である神社の娘、日向彩音は、夏に運命の予感を抱いていた。彼女は幼い頃から、竜神に捧げられた巫女の悲しい伝説を信じ、自らの血に刻まれた「約束」を漠然と感じていた。 蝉の声が響く暑い夏、二人は運命的に出会う。互いに「初めて会った気がしない」という不思議な感覚を抱く中、街の夏祭りの夜、ついに宿命は牙を剥く。 彩音が舞を奉納する最中、雷鳴が轟き、舞台に稲妻が直撃。絶望の中、龍也の身体は光に包まれ、伝説の竜神として覚醒する! これは、悲劇的な運命を背負った竜神と巫女が、現代の夏祭りという舞台で再会し、「二度目の恋」の力で過去の因縁と、邪悪な蛟に立ち向かう、伝奇・和風ファンタジー。 今度こそ、君を守り抜く。そして、幸せな未来を迎えにいく――
婚約の前夜、王立神殿に呼び出された侯爵令嬢レイナ。 翌朝、目を覚ますと——彼女の存在は世界から「消えて」いた。 家族も友人も婚約者も、誰ひとりとして彼女を知らない。 鏡に映る自分の顔さえ、少し違って見えた。 絶望の中、彼女は唯一の手がかりを求めて王都を離れ、辺境の修道院で静かに暮らし始める。 そこで出会ったのは、かつての婚約者—— だが、彼は“彼女を知らない”青年となっていた。 それでも、レイナは信じた。 彼の笑い方も、怒り方も、指先の温度も。 「たとえ記憶を失っても、心は嘘をつけない」 運命に抗う令嬢と、記憶をなくした騎士が紡ぐ“二度目の恋”。 失われた記憶の裏に隠された禁忌の儀式と、「存在を消す魔術」の真実とは——。 愛を忘れた世界で、ただ一人を想い続ける少女の、優しくも痛切な再生の物語。