あらすじ
こうして400名の「サラル討伐隊」の態勢が整い、翌朝辺りが明るくなる時刻を待ち、南北方向に並んだノード隊・カナク隊の70台の新型ジープが進撃を開始し、攻撃用ドローンが一斉に飛び立った。サラルの群れを捉えた攻撃用ドローンは、サラルの群れを東方向から取り囲み、時刻を合わせて一斉射撃を開始した。たちまち多くのサラルに命中し、サラル達は子供を抱えて蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。ドローンは速度を上げ、うなりを上げる機銃が正確な射撃で逃げ回るサラルを一匹一匹倒していく。ドローンの東方向からの攻撃から逃れるため、サラル達は西の方向へ逃げていく。攻撃は夕刻まで続き、サラル討伐隊は数キロ前進し、数十匹のサラルを倒した事が確認された。
ラルフ隊長は「サラルは夜間に報復攻撃に出てくる」とメイソン隊長に伝えた。討伐隊はサラルの夜間の攻撃に備えるため、辺りを見渡せる湖の岸で円型の陣を張った。夜営する隊員達のテントを囲むように外側に70台の新型ジープが整列した。その夜ラルフ隊長が予告した通り暗闇に紛れて数十匹のサラルが襲ってきたが、夜営テントを守る新型ジープの機銃が自動発砲を開始し、サラルは逃げ去っていった。翌朝、辺りが明るくなり、ドローンを飛ばしてみたがサラルの姿はなかった。サラルは西方向へ飛び去ったようだった。
翌日もその翌日もサラル討伐隊は、高低差のある急峻な山あり谷ありの氷河地形に難渋しながらも、サラルの群れを追って西へ西へと進撃を続けた。サラルは反撃する事もなく、ドローンがその姿を捉える前に素早く逃亡して行くようになった。
二週間後、数十キロ西へ進んだ討伐隊は、前方にあるひときわ高い岩山の中腹にサラルが群れているのを発見した。討伐隊が攻撃用ドローンを飛ばすと、百匹近いサラルの群れが崖の上で待受け、ドローンに石を投げつけてきた。この攻撃で3台の攻撃用ドローンが破壊された。これ以降、攻撃用ドローンは崖から距離をとり高度を上げてサラルを機銃攻撃する事になり、この山に潜む約百匹のサラルを掃討するのに十数日を要した。