あらすじ
仕事は、順調だった。
一緒に働く彼とも、ちょうどいい距離を保てていると思っていた。
白石ことは、29歳。
営業企画として働く彼女は、
「職場恋愛はしない」と決めている。
それは、過去に
“守られた結果、居場所を失った”経験があるからだった。
プロジェクトリーダーの朝倉は、
仕事ができて、冷静で、距離の取り方が上手な人。
だからこそ、安心してしまった。
――この人なら、何も起きない。
けれど、
残業の静かなフロア、
出張先の夜、
トラブルを一緒に乗り越える時間の中で、
二人の距離は、少しずつ変わっていく。
好きになってはいけない理由は、十分すぎるほどある。
それでも、同じ場所に立ち続けたいと思ってしまった。
これは、
大人が「恋をしない」と決めてから、
それでも選んでしまうまでの物語。