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美術の授業で、江間弘海はモデルの矢野未可子を描こうとした。 描いても描いても、描けなかった。 むしゃくしゃした弘海はスケッチブックを引き裂き、後日、記憶を頼りに描き直した未可子の顔を——真っ黒に塗りつぶした。 それが、弘海にできる唯一の表現だった。 その絵を見た未可子は、まるで新しい玩具を買ってもらった子どものように嬉しそうに笑った。 「とてもよく描けてるね。今までで一番のできだと思う」 人の心を読むのが得意な少年が、唯一読めない少女と出会う物語。 カクヨム、ノベルアップ+、エブリスタでも同時連載してます。