あらすじ
幼い頃から“神の声”を聞く力を持つと噂される姫、息長帯姫。
人と同じ道を歩めない運命を感じながらも、彼女は静かに日々を送っていた。
しかし、夢とも現ともつかぬ中で出会った、憂いを帯びた一人の男――
その出会いを境に、姫の運命は大きく動き始める。
男の名は、のちに大王となる
仲哀天皇。
神託、豪族たちの思惑、そして揺れ動く大和の政。
渡来人との交流や戦いの中で、帯姫は次第に国の運命へと関わっていく。
やがて彼女は、神と人の狭間に立つ存在として
時代の大きなうねりの中心へと導かれていく――。
後に
神功皇后
と呼ばれることになる一人の女性。
これは、古事記・日本書紀、そして各地に残る伝承をもとに描く
“もう一つの古代史”。
神の声を聞く姫が、古代日本の運命を動かしていく。
古代史ロマン長編。