あらすじ
王都一の才女と呼ばれた会計士令嬢リリアは、舞踏会の夜に突然――婚約破棄を告げられた。
理由は「冷たい女だから」。
だがその裏では、王女派の政治工作が進んでいた。
職も家も失ったリリアのもとに届いた、一通の手紙。
送り主は“黒狼将軍”の異名を持つ辺境伯ガイウス。
内容はただ一言――「我が領の財政を立て直してほしい」。
破綻寸前の辺境領。
無口で不器用な将軍。
そして、帳簿に隠された王国の嘘。
数字しか信じられなかった令嬢が、“数字では測れない誠実さ”と“愛”を知るまでの物語。
冷徹な理性が溶けていく時、彼女は初めて――心で微笑んだ。
――これは、帳簿と恋文のあいだに生まれた異世界恋愛譚。