ページ:1(2件表示) / タグ一覧へ
町外れの廃病院。 夜明け前の裏庭で、おしゃべりなカラスと無口なクロネコが、人間の死と「不吉」というものについて話をしている。 クロネコが見つめ続けるひとつの窓。 そこにいた、かつての優しいおばあさん。 届くことのなかったネズの枝。 これは、不吉と呼ばれる存在たちが、静かに誰かを想う、小さな物語。
異世界の街外れに、小さなラーメン屋がある。 店の名は「伽藍堂」。看板は古く、客も多くはない。 そこで店主のレン・クガは、ただラーメンを作り、出す。それだけの日々を送っている。 特別な使命も、世界を救う理由もない。 剣も魔法も持たない彼の店にやって来るのは、仕事帰りの職人や、無口な旅人、いつの間にか居着いた常連たちだ。 湯気の向こうで交わされる短い言葉と、変わらない味。 大きな事件は起こらないが、腹は満たされる。 これは、異世界の片隅で今日も暖簾を掲げる、 ラーメン屋「伽藍堂」の、静かな日常の話。