あらすじ
「君、いいね。助手になりなよ」
月の光を集めたような銀の髪と、世界のすべてを見通すような碧眼。けぶようなまつげを瞬かせながら伝説の魔術師は言った。
――それが、すべての始まりだった。
500年前、世界を滅ぼしかけた邪竜《オブリヴィオン》は、一人の魔術師によって封印された。
そして現代。
進化した魔法陣ならば再封印は可能だと信じた魔術師たちは、禁忌を犯し、その封印を解いてしまう。
――結果は、失敗。
解き放たれた邪竜は災厄となり、空を裂いて飛び去った。
その場にいた一人の少年、
見習い魔術師アルノ・ルーメルだけは気づいていた。
「これは失敗する」と。
だが――止められなかった。
絶望の中、現れたのは
邪竜を封印するために眠りについていた伝説の魔術師。
これは、未完成だった少年が、
“奇跡”に辿り着くまでの物語。