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王太子ルドルフに見初められ、母の治療と引き換えに王宮に来た、田舎娘のジェラルディン。 貴族たちには冷遇され、王太子妃教育も厳しく、ルドルフにはすでに正式な婚約者パトリシアさえいた。 ジェラルディンの辞退も聞かずに強引に結婚したルドルフは、すぐに心変わりして「君を愛するつもりはない」「本当に愛していたのはパトリシアだった」と言い出す。 ルドルフの変心と母の死に絶望して死を選んだジェラルディンは、不思議な貴婦人の命令のもと、神の『加護』と『美』を得て黄泉帰り――――復活の奇跡を果たし、貴族たちからは一転、『奇跡の妃』ともてはやされはじめて、ルドルフも「やりなおしたい」と言い出す。 ルドルフとの離婚を決意するジェラルディンだったが、貴婦人からの命令を果たす中、彼の急激な心変わりに関わる陰謀も明らかに―――― ※体罰などの暴力表現があるため、R15に設定しています。 ※前半は主人公がつらい目に遭うシーンが多いので、苦手な方はご注意ください。 ※『アルファポリス』にも載せています。
奴等は無自覚に俺らを殺す。無自覚だから反省どころか振り返る事も、無い。 長月の名前を持つ者たちにだって悪は在る。 当然だ。 俺は黒。長月 黒。椿と同じ21、男。 椿を追い詰めて殺すのが俺の仕事。 必死で人の模範と成り、優等生を演じる椿の本質は世に絶望した自殺志願者。 自己犠牲で人を救うなんてのは偽善者のやることだ。 そんな事して自分の意志を殺し続ける椿は自分の為だけに働く死神を生んだ。 椿が与えた名は黒。 ”奴”の生き方と好む色を俺に望んだ。 そう。黒と名付けられた俺は椿を黒で塗り潰す者。 なのに、俺は。それを出来ないでいる。