あらすじ
バリウス侯爵夫人のセリーヌは、幼い頃から「所有物」として家の利益になるために動くようにと教え込まれてきた。 義務を果たすだけの冷え切った結婚生活。夫の度重なる不貞。 虚無感に苛まれる彼女が手を出したのは、偽名の小説執筆だった。
誰かに管理される側から、誰かを管理する側へ。
やがてセリーヌは、夫が隠し続けていた「血の呪い」へと辿り着く。
夫を屈服させ、自らの愛人さえも「首輪」で繋ぎ、自由を勝ち取ったはずの彼女が、最後に辿り着いた場所とは。
これは、一人の貴族女性が「正しい迷路」を彷徨い続ける、孤独と支配の物語。
※本作は全編を通してシリアスな空気感であり、「愛し愛されるハッピーエンド」ではありません。
※本作には同性愛を含む表現があります。
本作は『世界一素敵なゴリラと結婚します』に登場する、セリーヌを主人公とした短編です。 前作を未読の方でもお読みいただけますが、物語の雰囲気は全く異なります。