あらすじ
公爵令嬢リアナ・エル・ベルシュタインには、誰にも言えない秘密があった。
それは――人の頭上に「余命の日数」が数字として見えること。
その力を恐れ、完璧な令嬢を演じながら生きてきた彼女にとって、唯一の救いが幼馴染の騎士、カイル・フォン・アドラーだった。
誰よりも誠実で、強く、優しい彼の余命は、驚くほど長く輝いていた。
婚約が決まり、幸せな未来を疑わなかったある日。
結婚式を三日後に控えたその瞬間、リアナは目を疑う。
――カイルの余命が『3』に変わっていた。
以前にも数字が急変することはあった。
だから、自分がそのフックになると確信したリアナは、彼を救うため、人生で最も残酷な選択をする。
「飽きたの。あなたとの結婚は破棄するわ」
愛する人を守るためについた、最低で最悪の嘘。
余命が見える公爵令嬢と、命を懸けて愛を貫く騎士。
数字に支配されていた運命が、真実の愛によって書き換えられる、切なくも温かな恋物語。