あらすじ
「悪趣味だ」と断じられ、第一王子から突然の婚約破棄を告げられた公爵令嬢エクレール。
理由はただひとつ――庭園で虫を眺めるという、世間から理解されない彼女の趣味だった。
社交界から距離を置き、ひとり静かに過ごすようになったエクレールは、ある夜、王宮の庭園で“同じものを同じ目線で見つめる”青年と出会う。
虫の生態を語り合ううち、初めて自分を否定されない時間を知り、少しずつ心を開いていくが――その相手は、第三王子オリオンだった。
価値観の一致から始まる穏やかな恋。
しかし二人の婚約に、かつてエクレールを切り捨てた第一王子が強く反対し始める。
善意と純粋さが、なぜか周囲を巻き込み、思わぬ“騒動”へと発展していく中で、
エクレールは自分の「好き」を否定しない未来を選び取っていく。