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世界によって忘れられた者たちは、灰の街で記憶を取り戻す。 政府が記憶をすべて管理する世界。 茂木(もてぎ)影人(かげと)は、過去を捨てて十年間、灰色の日々を過ごしていた。 その日暮らしのような依頼屋として、記憶の隙間を埋める仕事を請け負う中、 かつての知り合いの女性から「少女の記憶を取り戻してほしい」と頼まれる。 その少女は十年前に影人が射殺した男──麻布(あざぶ)雄一(ゆういち)の名を口にしていた。 依頼をためらう影人のもとに、女性は少女を連れてくる。 そして、少女は言った。 「おとうさん──」 その一言が、影人の“忘れていた記憶”を呼び覚ます。