あらすじ
乙女ゲーム『最後に散るのは、誰の花』の悪役令嬢エルネア・ヴェルローズに転生した私は、決めていた。
ヒロインも攻略対象も誰一人死なせず、すべてを丸く収めたうえで、悪役令嬢らしく自分だけが断罪されて散るのだと。
前世で過労死した私は、努力して完成して死ぬことこそが正しい終わりだと信じている。
だから今度こそ、“役目を全うして綺麗に終わる”はずだった。
けれど入学初日、本来存在しないはずの黒薔薇を授かったうえ、ヒロインの赤薔薇までひび割れてしまう。
しかもそのヒロイン、リリアはなぜか悪役令嬢の私にぐいぐい距離を詰めてきて――。
断罪されるはずの悪役令嬢と、誰も選びたくないヒロイン。
これは“正しく終わる”つもりだった少女が、予定外の関係に振り回されながら、未完成のまま生きる意味を知っていく物語。