あらすじ
秋山真司は修理車を客先へと運んでいた。
渋滞に巻き込まれて、約束した時間には間に合いそうもない。
気を紛らわせようとカーラジオのスイッチを入れた。
ラジオから流れる浜田省吾の「八月の歌」は、真司の心から憂鬱を払拭してはくれなかった。
華やかなバブル景気の裏で、真司はうだつの上がらない人生を歩み続けてきた。
人は真司を裏切り、傷つけてきた。
真司の心に溜め込まれたストレスは、どこに捨てればいいのだろうか。
ずっと探し続けたが、どこにも見つからない。
そんな時、真司は一人の少女と出会う。
世の中には日の当たる場所ばかりではない。
運命に翻弄され、人生を狂わされる人もいる。
時間をあの日に、あの時に巻き戻すことはできない。
それなら、狂った人生を歩み続けるしかないのだろうか。
息絶えるまで・・・
狂った人生という暗い迷路をさまよううちに、自分はどこを歩いているのか、いや自分自身がだれなのか、それすらわからなくなる。
やがて、狂気が発動する。