あらすじ
世界を越える奇跡は、二度と起きないはずだった。
かつて偶然に開いた「境界の綻び」によって、世界樹の居所に身を置くハイエルフ一の姫は、異世界のハイエルフと出会った。
長いようで短い時間。その奇跡から生まれた子どもたちは、今それぞれの世界で生きている。
だが境界は閉ざされ、物理的に行き来することはできない。
残されたのは、異種ハイエルフ家族全員が持つ八色の宝石のみ。
誰と繋がるかも選べず、数年に一度、偶然に一方通行で想いが届くことがあるだけの「いる証」。
美しい世界樹の居所がある世界で生きる少年リューセイは、ハイエルフの女王と人族の血を引く「例外」。
隠れ、期待から逃げようとする彼の前に現れたのは、この世界と異世界のハイエルフの間に生まれた奇跡の子ルチェ。
彼女は無意識のうちに、境界の綻びを縫い止める「灯火」だった。
やがて再び、境界が揺らぎ始める。
世界を隔てたまま、八つの宝石が静かに共鳴する。
だが彼らは越えない。
越えられないからこそ、想いは強くなる。
これは――
世界を越えられない子どもたちが、それでも繋がろうとする物語。
「ここにいる」と選び続ける子どもたちの物語。
本作は桜月りま様の作品『元五歳で魔法使いにはなれなくなった男だが、ヒヨコはまだ健在か?』の世界観をお借りした次世代スピンオフ作品です。
作者様の許可をいただいて執筆しています。
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AIに一部校正校閱作業してもらってます