あらすじ
十年以上続いた五大種族の大戦は、誰も勝てず、誰も退けず、ただ大陸を消耗させていった。
追い詰められた各国は、ついに禁忌とされた“本体召喚”へ手を伸ばす。
代償は数万の魂。
成功しても制御不能。
それでも、勝つためには呼ぶしかなかった。
そして――六体の召喚獣が降臨する。
暴力を司る炎の獣王。
秩序を絶対とする氷の王。
快楽と狂気を纏う闇の女王。
知識を求め魂を解体する雷の観測者。
信仰を強制する光の主。
そして、何も望まず、何も求めず、ただ“無関心”で立つ霧の主。
召喚獣たちは最初こそ従順に見えた。
だが七日後、六体は同時に反逆し、五大種族の文明は一週間で崩壊する。
炎はドワーフを焼き、
氷は人間を番号で管理し、
闇は小人を笑いながら壊し、
雷は魔族を研究素材とし、
光はエルフを祈りで選別し、
霧はただ静かに、誰も救わず、誰も殺さず、世界の端に立ち続ける。
こうして大陸は、六つの地獄へと分裂した。
焦土鍛冶帝国。
白銀統制帝国。
悦楽魔都。
観測実験領。
聖輝神国。
静寂領域。
文明は滅び、希望は消え、
世界は六思想の怪物たちに支配された。
これは――
六体の召喚獣が世界を奪った物語。