あらすじ
千年を生きた魔王オル=マグナスが死んだ――
その報せは、瞬く間に人間の三国へ広がった。
「今こそ好機だ」
「魔王軍は混乱しているはずだ」
「十万で攻めれば勝てる!」
アルヴァリア王国、セイクリア聖教国、ルミナス魔法都市国家。
三国連合軍十万は、勇者エルドを先頭に魔族領へ進軍する。
だが、それは“勝利”ではなく――
新魔王マグ=セリオスが仕掛けた罠だった。
正面には魔族軍四万。
背後には六種族六万。
気づけば十万の人類は、十万の魔族勢力に完全包囲されていた。
逃げ道はない。
指揮も届かない。
祈りも、魔法も、勇者の光すら届かない。
魔王の死は弱体化ではなく、
人類を誘い出すための“合図”だった。
勝利を確信した瞬間、すべては終わっていた。
これは――
魔王の死を好機と勘違いした人類が、新魔王の罠で滅びる物語。