あらすじ
『ロボ殺人鬼に「兄様」と呼ばれる日常』
第一章 黒川泉田はもともといい男だ
美味しそうなジュースを飲まなければ、そのまずさはわからない。
優しげな妹でなければ、俺はもっといい男になれるだろう。
「ストップ!いずたんってば、なんで私の悪口を書いてるの!」
颯花《さつか》は、ロマンチック小説を愛するアンドロイド。
今まで何人の作家先生を奉仕したが(アンドロイドの役割)、
――ただし、彼女の理想にそぐわない作家たちを、静かに“抹消”してきた。
颯花は、作品の中だけでなく、現実でも本物の殺人鬼だ。
そんな彼女がある日出会ったのは、学生作家・黒川泉田。
彼の書く小説は、どこか不器用で、ロマンチックとは言いがたい。
でも、読んでいて楽しかった。だから――作品が完成するまでは、生かしておいた。