あらすじ
「なんて不毛な争いかしら……」
天上界に住む創造神ミカは、下界で起きているニンゲンたちの分断と対立を見下ろしながら、退屈そうにため息をついた。
そんな彼女に拾われ、侍従として仕えることになった元人間の〈ワタシ〉は、かつてその分断の渦中で心を病み、自ら命を絶った存在でもある。
暇つぶしにミカが投げかけた問いは、あまりにも重かった。
「世界の分断は、どうすればなくなると思う?」
国家間の紛争や権力者どうしの争い、多数決、正義と少数意見——。
女神と元人間の対話を通して、「正しさとは何か」「多数派は正義なのか」を問い直していく、思想寓話的短編ストーリー。