あらすじ
第一王子グレイ・モンナイスは、異世界から召喚された"聖女"に
心を奪われ、二人の王妃候補をあっさり切り捨てた。
――ならば、もう働きません。
炎の公爵家の娘サラは静かに決意する。
水の公爵家の娘アクアも、穏やかに頷く。
表の顔は、火花を散らすライバル同士。
でも裏では――誰よりも本音を語り合える、親友だった。
政務が止まる。外交が傾く。国が揺れ始める。
それでも殿下は気づかない。自分を支えていた歯車が、
もう回ることをやめたと。
聖女は実務ができない。
側近は庇い続けて限界が来る。
貴族たちは、静かに次の旗を探し始めた。
「私たちは、殿下のために生きていたのではありませんわ」
他人の期待という名の檻を壊した二人の令嬢が、
自分の足で立ち、成長していくストーリーです。