あらすじ
冬の荒野で生きる狩人リュカは、かつて傭兵として人を守る仕事をしていた。
だが守るたびに失うものが増え、彼女は人里を離れ、独りで生きる道を選んだ。
ある日、氷雪の谷に一人の男が落ちてくる。
重傷を負ったその男は、王にも信頼される王国騎士団の騎士長だった。
王国へ戻るには、数か月に及ぶ極寒の道を越えねばならない。
放っておけば確実に死ぬ。
だがリュカは、もう誰かを背負う生き方を捨てたはずだった。
それでも彼女は、男を連れて歩き出す。
冬の外でのサバイバル。
迫る追跡者。
自然と命、そして選択の重さ。
これは、強くなるための物語ではない。
逃げるために選んだ生き方を、
もう一度「選び直す」旅の物語である。