あらすじ
<半人半龍が時代に楔を打ち込む大魔導戦記!>
人間、魔族、獣人――。隣り合いながらも種族間の垣根が未だ高い時代。
魔族の隠れ里に、前例なき混血種【半龍人】として生まれたアルクス。
だが、彼が異端だったのは血筋だけではない。
その身に宿したのは、前世・現代日本の記憶。
「いろいろ思い出したことはあるけど、ぼくはぼくのまま」
人格を引き継ぐことだけはなかったものの、問題は山積み。
転生者がゆえの心身の不調和、そして半魔がゆえに魔法が使えぬ逆境。
しかし、己が混血でも里に受け入れられている真実を知った日。
少年は、”英雄”と呼ばれた亡き父譲りの不屈の意志を紅き瞳に宿し、ひたむきに前へと歩み出す。
そうして研鑽を積み、戦士見習いとして芽吹き始めた12歳の冬に、里を襲った子供の失踪事件。
救出のため酷寒の渦中へ飛び込んだその1歩が、時代を塗り替える動乱の序曲となる――。
未熟な半人半魔の軌跡が、世界に新たな風を喚び起こす。
――戦いの果て、その終極に彼は何を見るのか。