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私は、勇者の剣だ。 何度も生まれ変わる勇者を傍で見てきた。 不器用で優しい彼は、魔王を倒すたびに少しずつ壊れていった。 それでも世界は彼を求め続ける。 そして今回、勇者はすべてを知ったまま生まれた。 名乗らず、戦わず、それでも逃れられない運命の先で―― 最後に彼が選んだのは、剣を抜くことだった。