あらすじ
公爵家の令嬢クラリスは、社交界で「毒草狂い」と呼ばれる変わり者。だがその実態は、幼少期から毒に慣らされたことであらゆる毒を無効化し、さらには味や効能すら分析できる“薬師”だった。
そんな彼女の婚約者は、完璧と名高い王太子ジークフリート。これに執着した義妹ミレーヌは、クラリスを排除してその座を奪おうと毒殺を企てる。紅茶にベラドンナ、料理にヒ素、入浴剤に猛毒――あらゆる手段を尽くすが、クラリスはそれらを「おいしい」「惜しい配合」「美容に良い」と評価し、ことごとく無効化。むしろ生活の質を向上させてしまう。
こうして毒殺の陰謀を“食べ尽くした”クラリスは、婚約者の信頼と愛情をより確かなものにする。
毒すら嗜む悪役令嬢は、誰にも殺されることなく、堂々と自分の道を歩んでいく――。