あらすじ
現代から飛鳥時代へと転生した男、蘇我大江(そがのおおえ)。
彼は自分が、後に「大化の改新」で滅ぼされる蘇我一族の人間であることを知る。特に幼馴染であり、次期氏上(うじのがみ)である蘇我入鹿は、歴史上では独裁者として暗殺される運命にある。
「入鹿は、独裁者などではない。ただ誰よりもこの国の未来を憂いているだけだ」
大江は、入鹿の右腕として歴史の修正に動き出す。聖徳太子の懐刀として十七条の憲法や冠位十二階の策定を裏から支え、蘇我氏を「皇室を脅かす敵」ではなく「国家の柱石」へと変革させていく。
しかし、歴史の強制力か、中大兄皇子や中臣鎌足ら「反蘇我勢力」の影が忍び寄る。武勇と未来の知識を武器に、大江は飛鳥の闇を切り裂き、蘇我氏一強でも藤原氏一強でもない、「合議制による強国」を目指して奔走する。