あらすじ
気づいたら俺は、異世界の世界樹の“根”に転生していた。
世界の異常、魔力の暴走、地盤崩壊、文明崩壊の兆候――
すべては世界樹を通じて処理され、
その“例外”だけが、根に押し付けられる。
誰にも知られず、誰にも感謝されず、
ただ世界が壊れないように、ひたすら支え続ける日々。
神々は言う。
「世界は安定している」
「問題は起きていない」
「君なら耐えられる」
だが、その“安定”は、
壊れる前提で誰かを使い潰すことで成り立っていた。
限界の中で、俺は気づく。
世界樹は神ではない。
神が作った“運用システム”だ。
ならば――
壊れる前提の仕様を、見直せばいい。
反逆しない。
戦わない。
ただ、仕様通りに動くのをやめるだけ。
これは、
世界を壊さないために、
壊れる役を拒否した男の物語。