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閉館後の小さな図書館で働く司書の「私」は、日々、受験、介護、失業など地域の人々の悩みに向き合いながら、図書館が人生の交差点であることを実感していた。だが同時に、制度と暮らしの乖離や、司書の仕事の意義への迷いも抱えていた。そんな夜、歴史書架の前に現れたのは、漢の建国を支えた名宰相・蕭何。彼は「文書と民の暮らしが離れつつある」と現代社会の危うさを見抜き、司書である私に「知を守る者として共に語ろう」と告げる。図書館の静寂の中で、二千年の時を超えた対話が始まる。